【英語留学格闘記20】留学候補生選抜面接



~いままでのあらすじ~~~~~~~~~~~~~
社会人3年目に英語に挫折するも血のにじむ努力でTOEIC815を獲得!
海外勤務を手にするためあえて英語学習を中断!
英語力+経営問題への関心度をアピールすべく、社内提言論文執筆!
そこに人事部から留学生候補を公募するメールに応募を決意!
ライバルは英語堪能頭脳優秀なエリート達。
頭脳と英語力では負けるが、分析の結果一つの勝機を見つける。その勝機とは!
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ライバル達は、企画部門、国際部門で働く東大京大出身者たち。

頭と英語じゃ勝ち目がない・・・

私はない知恵を絞ってどうすればライバル達と差別化を図れるかを考えました。

まずは、ライバル達がどんな論文を書いて、どんな面接の対応をするかをイメージしました。

論文は、持ち前の頭脳と知識を総動員した、私のやつなんかよりずっと知的レベル度の高いものを書いてくるでしょう。

面接では、英語力、知識量、頭の回転の速さを売り込みに来るでしょう。

彼らが眼鏡の奥に知的な目を輝かせ、スマートに面接をこなす姿が目に浮かびます。


自分に出来る差別化戦略は何か・・・

いまさら論文の書き直しなどできません。

面接でライバル達と同じように知性を売り込むことは不可能です。どうせボロが出るだけです。

私にあるのは、

 情熱は感じられるが内容は幼い論文。
 根性で取ったTOEIC815。
 やる気と根性だけ・・・

私に勝機があるとすれば、このやる気と根性を認めてもらうことだけです。

可能性は・・・

留学生候補を選抜する、社長と人事部長に共通する性格は、

営業部門畑ですごい販売業績を上げ続けて出世した、体育会系男。でも頭も良いらしい。酒好き。

やる気根性作戦に脈ありです。


作戦は決まりました。
・頭の良い振りはやめよう。
・クールに振舞うのでなく、熱く留学への想いをぶつけよう。
・キメ台詞は
 「すでに頭が良くて知識のある奴を留学させるより、
   頭悪いけど熱意のあるやつに勉強させた方が投資効果高いですよ!」


相変わらず英語の勉強を放棄し、面接の対策をしているうちに面接の日を迎えました。

控え室には、思ったとおり頭のよさそうな奴らばかりです。

似たような部門の人間ばかりらしく、お互い顔なじみのようです。

私には知ってる人はいなかったため、部屋で孤立していました。

余計に闘志が沸いてきます。

そして私の出番がきました。



面接官の席には、人事部長、社長、そして白人。

白人?


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