以前の記事「小型ノート勉強法」では、暗記事項を書き込んだ小型ノートを常に携帯し繰り返し読むことで暗記する方法を紹介しました。
今回紹介するアウトプット学習法は、さらに効果的な学習法です。アウトプット学習法という名前から明らかな通り、インプットだけでなくアウトプットすることで学習効率を高めます。次のような手順をお勧めします。
1.テーマを一つ決める。
知識を身につけたいテーマを設定し、3ヶ月間そのテーマに集中して勉強します。こうすることで、1年で4つのテーマを勉強することができます。4つのテーマを同時に勉強したい気持ちを抑え、まず次の3ヶ月間は1つのテーマに絞りましょう。
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2.新聞より雑誌、雑誌より本を読む
勉強するテーマを設定したら教材を手に入れます。教材は、新聞よりも雑誌、雑誌よりも本が適しています。新聞記事は、過去の経緯を知っている読者に最新のニュースを提供することを目的としています。そのため初学者の学習素材には不向きです。雑誌は新聞よりは背景説明が豊富ですが、体系的な解説はあまりありません。基礎のしっかりした体系的な知識を身につけるには本が一番です。
最初は背伸びせず、入門書にしましょう。入門書を探す際には、アマゾンの販売ランキングやレビューが役に立ちます。たくさん売れており、読者の評価の高い入門書はハズレの可能性が低いです。
入門書は一冊でなく、3,4冊読みましょう。何冊か入門書を読むと、多くの本で重複している部分が重要ポイントであることが分かります。読む際には、線を引いたり書き込みをしたりせず、一気に読んでしまうのが効果的です。一冊を一回読むのに時間をかけるよりも、同じ時間を使って何冊か読破する方が頭への定着度合いが高いようです。
3.アウトプットする
知識を仕入れたらアウトプットしましょう。アウトプットすることで知識が自分のものになります。表現方法を自分で考えることで、受け売りでなく、自分の言葉で表現することができるようになります。学んだことをブログに書いたり、人に話したりしましょう。
アウトプットの手順は次の通りです。
a.フローチャートにまとめる
勉強したことをフローチャートにまとめます。私が経済について勉強した時は、サブプライムローンバブルの発生から崩壊までの流れ等をフローチャートにまとめました。
フローチャートを作っているうちに、足りない部分や矛盾点に気づくことがあります。その場合は、本に戻ったり、追加調査をします。
フローチャートの作り方はは、立花隆氏「知」のソフトウェアが参考になります。この本は過去記事立花隆「知のソフトウェア」でも紹介しましたが、情報の収集・整理から文章としてアウトプットするまでの優れたノウハウが紹介されています。
b.フローチャートを文章化する
フローチャートが完成したら、それを文章化します。フローチャート全体を文章化すれば、「予備知識無しでもよく分かる経済解説」シリーズのような長い文章になることもあります。
フローチャートの一部を文章化すれば、ブログ記事1回分程度の長さに落ち着きます。
文章化する際は、細かな誤字脱字を気にせずに、荒い幼稚な表現のままでも良いのでどんどん書き進めていくのがコツです。誤字脱字の修正や、文章表現の改善はあとからいくらでもできます。まずは一気に最後まで書いてしまいます。
何が言いたいのかを声に出してしゃべってみて、それをそのまま文章にするのも効果的な方法です。
細かい調査は後回しにして、文章を書ききることを優先します。例えば、年号が分からない場合は、とりあえず文章を「○○年」としておきます。
b.文章を推敲する
文章を最後まで書いたら推敲します。誤字脱字を修正し、文章表現を改善します。確認を後回しにしておいた部分を調べ、正しい内容に修正します。
推敲の際には、文字数を減らし読みやすくするよう努めます。スティーブンキングは、推敲で文字数を10%減らせといっています。
おわりに
私が「予備知識無しでもよく分かる経済解説」シリーズを書いたのは、戦後経済のバブル崩壊パターンを勉強するのが目的でした。この効果は絶大でした。今では経済についてメモなしで自分の言葉でスラスラと3時間くらいしゃべり続けることができます。
何かの分野でエキスパートになりたい方には、アウトプット学習法がお勧めです!
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