スティーブン・R・コヴィー 著作「七つの習慣」を一章ずつ読んでいます。
以前の記事、七つの習慣:第一の習慣「主体性を発揮する」の続きです。今回は、第二の習慣「目的を持って始める」です。
この章を読むたび、バランスのとれた価値観を持つことが大事だなと納得させられます。と同時に、「完璧にバランスのとれた人間になることは可能か?」と反発したくなる気持ちも湧いてきます。
本書では人間の価値観を、家族中心、お金中心、仕事中心、所有物中心、遊び中心、友達中心、敵中心、宗教組織中心、自己中心の9パターンに分けてあります。
家族とコンサートに出かけようとする直前に上司からすぐにオフィスに来てくれと連絡があった、という場合の例が、分かりやすく面白いです。
家族中心の人:上司の要求を断る。または渋々仕事するが家族に対する罪悪感に悩む。
お金中心の人:残業代のため残業する。「お金の大事さは家族も理解している」
仕事中心の人:昇進のため残業する。「仕事の大事さは家族も理解している」
所有物中心の人:欲しいものを買うため残業する。
遊び中心の人:家族が心配しても、自分の娯楽のためにコンサートを見る。
友達中心の人:友達をコンサートに招待したか、友達も残業するかで結論が変わる。
敵中心の人:ライバルに差をつける機会と考え残業する。
宗教組織中心の人:ほかの会員がコンサートに来るか、残業するかで変わる。
この例だと、自分は完璧に家族中心です。
そもそも、家族中心主義だから休日に呼び出されない職種を選んで転職したのだと、今さら気付きました。
さて、本書は「1つの価値観に偏ると他の価値観をないがしろにしがち」と指摘します。
例えば、家族中心の価値観に偏る私は、友達を「家族ぐるみでつきあう相手、あるいは競争相手」「家族の絆に対する脅威」と捉えてしまいがちだそうです。
たしかにそういう傾向はあるかもしれません。結婚して以来、休日に家族をほったらかして自分だけ友達と遊んだことはありません。「家族と過ごして何が悪い?」と考える私は、とことん家族中心人間なのでしょう。
この章では、自分の原則を明確に持つために、ミッション・ステートメント(個人的な憲法)を書きますが、「七つの習慣」の中で、これが一番苦手です。
本書にある、実在の人物が書いたミッション・ステートメントの例が、どれもこれもバランスのとれた立派な内容なのです。それで、ついつられて、自分も完全無欠のミッション・ステートメントを書いてしまうのです。
家族に愛をたやさず、仕事では誠実さを第一として、地域コミュニティにも積極的に参加し、世界が良い方向へ発展するために奉仕することを惜しまない、、、みたいなやつです。
完璧なミッション・ステートメントを書いては実行できず、ということを繰り返してきたので、今回は今フォーカスすべき3点に絞りました。家族と仕事と健康に関することです。紙に書かなくても覚えておける内容です。
次回は、この偏ったミッション・ステートメントのまま、第三の習慣に進みます。
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