「マシュマロ・テスト」

「マシュマロ・テスト」という有名な実験をご存知でしょうか?

子ども時代の自制心と、将来の社会的成果の関連性を調査した著名な実験で、スタンフォード大学の心理学者・ウォルター・ミシェルが1960年代後半から1970年代前半にかけて実施しました。

実験の内容はいたって単純です。

幼稚園の子供が、机と椅子だけの部屋に通されます。机の上にはマシュマロが一つ載った皿が置いてあります。

大人が、「そのマシュマロは君にあげるよ。でも、20分後に私がこの部屋に帰って来るまで、マシュマロを食べずに我慢出来たら、マシュマロをもう一つあげるよ」と言って部屋から出て行きます。

この実験の結果、およそ3分の1の子供がマシュマロを食べずに我慢して、2つのマシュマロをもらいました。残り3分の2の子供はマシュマロを食べてしまい、2つ目をもらうことができませんでした。

そして約20年後に追跡調査が行われました。マシュマロを我慢できた子供たちは、大学受験のテストの点数がより高く、周囲からも高く評価されるなど、社会的に成功する大人に成長していたのです。


ここで私が思うのは、「果たして私に、マシュマロを食べてしまった子供を笑う資格があるだろうか」ということです。

「将来の成功のために、現時点の自分の欲求を抑える」というのが、人生で成功するための重要な要素であることは広く知られています。

「厳しい練習に耐えることで試合に勝つことが出来た」「遊びたい気持ちを抑えて勉強して志望校に合格した」などがこの典型例です。

子供の頃、目の前のマシュマロを我慢できずに食べてしまった子供は、将来成長した後でも、厳しい練習に耐えられずに試合に負けてしまったり、遊びたい気持ちを抑えられずに遊んでしまい、志望校に降格できなかったりする大人になるということです。

今現在の私が、「マシュマロを我慢できるグループ」と「食べてしまうグループ」のどちらに属するかと聞かれると、自信がありません。今の私は、将来の成果を大きくすることよりも、目先の欲求を満たすことを優先する傾向があり、「食べてしまうグループ」に属しているように思えます。

私には、マシュマロを食べてしまった子供の愚かさを笑う資格はありません。

これからは、目先の欲求を抑えられなくなった時、「これはマシュマロ・テストだぞ」と考えてみるようにしてみます。そうすれば、上手く我慢できそうな気がします。

ところで、このテストでマシュマロを我慢しようと懸命に頑張る子供たちの可愛いことといったら!


おじさんの前に生ビールを置いて我慢させる、「生ビール・テスト」をやっても絵になりません。。。。


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