「嶋浩一郎のアイデアのつくり方」は、博報堂ケトルという広告会社のCEO兼クリエイティブディレクター、嶋浩一郎氏が、アイデアの作り方について書いたものです。
嶋氏のアイデア発想法を一言で言うと、「情報をあえて整理せず、時系列に保存したまま、発酵させる」という方法です。
具体的には、
- 面白いと思った情報や思いついたことを何でもノートに書く。分類せず、時系列に並べて書く。各項目にナンバリングする。このノートを二軍ノートとよぶ。
- 本や雑誌を読んでいて、面白いと思った部分に付箋を貼る。
- 二軍ノートと付箋を貼った本・雑誌は、1か月くらい読み返さず、寝かせる。
- 1か月後に、二軍ノートと本・雑誌を読み返し、面白さが消えていない物だけを一軍ノートに書き写す。この時、書いた項目にナンバリングする。読み返した時、面白いと感じなかった物は一軍ノートには書き写さない。
- 一軍ノートは、寝室などに置いておき、ことあるごとに読み返す。読み返すことで、脳内で情報と情報が結びつき、新しいアイデアが生まれる。
この方法は、外山滋比古 著「思考の整理学」(ちくま文庫)にある方法と良く似ています。
共通するのは、手帖またはノートに時系列に何でも書き込む点、そして、しばらく時間をおいて読み返し、面白さを失っていない項目だけを選別して、別のノートに転記する点の、2点です。
アイデアを何でも捕捉する仕組み(二軍ノート、手帖)と、時の試練を経て生き残った情報やアイデアだけを抽出する仕組み(一軍ノート、メタノート)。この二つの仕組みが思考やアイデアの創造の大切な要素のようです。
同じ仕組みを提唱する本を立て続けに2冊読んだのは、ただの偶然とは思えません。会えて情報を整理しない、という方法を試してみようと思います。
ここまで書いて思い出しましたが、この二軍ノートは、知的生産の技術 (岩波新書)に出てくる、レオナルド・ダヴィンチの手帖とも良く似ています。
3冊もの本から同じ方法を示唆されるとは。こういうのも情報同士の結合というのでしょうか。
この方法と縁があるような気がしてなりません。ちょっと試してみます。
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