岡田斗司夫「あなたを天才にするスマートノート」再考



以前の記事、「岡田斗司夫「あなたを天才にするスマートノート」」に従って、ノートを書き続けてきた結果、気付いた点をシェアしたいと思います。

スマートノートでは、見開き2ページの左側ページに、他人から見て面白い事を書く、とされています。しかし私は、無理して面白いことを書く必要はない、と結論しました。
 
 
思いついたアイデアひとつひとつに対して、いちいち他人にとっても面白いことを書こうとすると、疲れます。面白いことを書こうとしても、なかなか思いつかない事もあります。

そもそも、人目を気にして面白いことを書こうとすること自体が、物事を考える態度としては不純だといえます。他人にウケる面白いことを書こうとすると、奇をてらった物や、低俗な物や、過激な極論を書いてしまいがちです。

このような、他人の関心を獲得するための安易な手段に頼っていては、ノートを何冊書きとめても、本当の意味での思考力・発想力・表現力はみにつきません。せいぜい、ワイドショーのまねごとが上手になるだけです。

私は、スマートノートの左ページに面白い事を書くのをやめました。そのかわりに、人の目を気にせず、自分をごまかさず、真摯に考えた内容を書くようにしました。他人から見たらものすごくつまらないことを書いていると思います。しかし、私にとっては、とても重要なことについて真剣に考えながら書いています。

人の目を気にせず、考え抜いたことを書き続けたその先に、他人にも面白いと思ってもらえる知見を得た自分がいるのではないかと期待して、今日も自己満足的なノートを書いています。

論語 憲問第十四 二十五
子の曰く、古えの学者は己の為にし、今の学者は人の為にす。
(先生がいわれた、「昔の学んだ人は自分の修養のためにした。このごろの学ぶ人は人に知られたいためにする。」)

※岡田氏のスマートノートを批判するのが本記事の趣旨ではありません。岡田氏から学んだノートの書き方を、自分なりにアレンジした例を紹介するのが本記事の目的です。そもそも、私が今回書いた見識に至ることができたのも、岡田氏のスマートノートのおかげです。岡田氏には大変感謝しております。

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